私達(mixjam)が障がい者ダンスエンタテ-メントスク-ルをスタ-トさせて、来年で15年になります。活動を始めたころは知的障がい児・者の間で、ダンスがここまで波及してくるとは夢にも思いませんでした。 現在は私どものmixjam以外にも、多くの地域で知的障がい児・者に対するダンスの取り組みが施されています。ダンスレベルもさることながら、表現力やクオリティ-の高さには目を見張るものがあります。もちろん、レベルが上がったから選手権をとだけ考えているわけではありません。障がいがあろうとなかろうと、夢(目的)に向かって努力することはひとを大きく、そして強くします。当然、障がいを持った方たちの心にも、目指す夢(目的)というものがあってもいいはずですし、球児たちが甲子園を目指すように、彼らにも「あこがれの空間(場所)」が必要だと思います。

「あこがれの空間(場所)」として、今日障がい者の間でも盛んになったダンスの「発表の空間(場所)」、 「成長の空間(場所)」として、Welfare Dance Classicの開催を考えました。

また、こういったイベントを開催することで、健常の方に、普段交わる機会がなかなかない障がい者と、同じ空間の中で、同じ時間を過ごしていただき、少しの時間でも「障がい」ということを考えていただくことができるのではないだろうか、そのことがまた新しい夢の扉がひらくきっかけになってくれるのではないだろうかと考えました。

このイベントを考えつくにいたったのには、もうひとつの経緯があります。
それは、今年3月11日に起きた東北大震災の被災地の仲間を勇気付けたいという思いから始まりました。

「避難所を転々とする日々。環境になれない利用者は、大きな声をあげたり、興奮したり…その結果その場に留まることができず、また転々と避難所を移動することに。利用者の不安定さは更に増すばかり。私たちももう限界です」

これは被災した地域の知的障がい者の記事です。震災から1ヶ月も過ぎた4月に入ってようやくネットで紹介されました。
普段から知的障がいの方たちと関っている私は「やっぱりな…」という落胆と、何も援助ができない虚しさに腹立たしさを感じていました。もちろん自分にいまできることとして、できる限りの金銭的援助はさせていただきましたが、お金よりも安定できる場所に1日も早く落ち着くことが彼らには先決なのだろうなと考えていました。
そんなさなか、落ち着ける場所が用意され、安定を取り戻しつつあるとの報告を、被災地に住み、発達障がい者福祉に携わる友人から受けました。
「よかった」とその時は思いました。でもそれは私の知る範囲のことなので、ごく一部の方たちでしょう。
まだまだ苦しんでいる仲間はいるはず…
その想いが、私達でも何か力になれることはないだろうかという模索へと変わっていきました。

そうして思いついたのが障がい児・者たちはもちろん、彼らを支援するスタッフや保護者の方々、そして兄弟の方々の気持ちにも、やる気や希望が射し込むような何かを提供すること。大変な今を乗り越えるための心の支えとなるような「目標(イベント出演)」を提供することでした。

「目標(イベント出演)」をもってもらい、その「目標(イベント出演)」に向かって毎日頑張ることで、傷ついた心を少しでも紛らわすことができるのではないか…
そう考えた私が考えだしたものが、このWelfare Dance Classicです。

イベントへの出演者(発達障がい者ダンサ-)を全国から募ります。
多くの仲間が一堂に会するような一大イベントにして、被災地の方だけでなく、全国からの出演者も「がんばる。君のために」を合言葉に、目標に向けて努力をします。
その成果を披露し合うことで、夢のちからがひとつとなり、被災地の明日へ、そしてそれぞれの明日へ向けて大きなパワ-が発信できるのではないか…
それを現実にしてくれるものが『Welfare Dance Classic ~がんばる。君のために~』だと確信しています。

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