RABC指導方法とは

mixjamでは、独自で考案した「RABC(ラビック)」という指導法に沿って健康づくりをすすめています。「RABC」は「Rhythm All Body Control(リズム・オール・ボディ・コントロール)」の頭文字をとった名称。つまり「リズムに乗ってからだ全体を自分の意思でコントロールする」ということになります。

RABC指導方法までの歩み

平成9年11月に「黒人リズムが夢の力を引き出す」というキャッチフレーズのもと集まった"team mixjam"。

当時において福祉関係で敬遠されることが多かった『ヒップホップ』というダンススタイルを用いての取り組みであったため、当初から色々な壁にぶつかりました。それでも集まってくれた12名のレッスンメンバーとともに、同じ目的を持ち、壁をひとつひとつ乗り越えていくことができました。

体育に音楽を取り入れるというスタンスが、本人たちの体力面、精神面、技術面、そして健康面に効果的であることが示せたのです。現在では多くの方にご理解いただき、養護学校、特殊学級の生徒さんも加わり、総勢80名ほどのレッスンメンバーがmixjamに在籍し、RABC法でダンスに取り組んでいます。

知的障害を抱えた方から合併症で肢体不自由のある方と、障害の程度もさまざまです。レッスンの目的は同じでも、メニューや指導方法はそれぞれに合わせて行いますので、いろいろな方に安心してご参加いただけます。

1.指導概念

mixjamの指導概念は『夢の力を引き出す』ことです。ここで言う「夢」とは想いの力。自分の心からわき上がる想い、願いが叶うことの喜びを感じてもらえたらと考えています。より具体化すると下記の通りです。

知的障害児・者の多くは、身体において普段からよく使う部位とそうでない部位とがはっきりしており、身体のバランスが大きく崩れてしまいます。バランスが崩れたまま過ごすと、次第に日常生活の動作も困難となってしまうことでしょう。まずはバランスを整えることから、①の事項を経過して次の段階へと移行させていきます。

ある程度、身体が出来上がってくると姿勢がよくなっていきます。そうすると、姿勢不良で正常に活動していなかった臓器が活性化、食欲が増進します。そして発汗や利尿作用等が活発に行なわれるようになり、身体にあった不快感が軽くなり、精神安定へと繫がります。※効果には個人差があります

精神(心)が安定することで、余裕が出て、色々なことへの意欲(関心、あるいは好奇心)が増します。何かに興味や楽しみを持つことで、日中の作業(仕事)に対しても好影響をもたらし、悪循環になりがちだった日常が少しずつ好循環へと転じていきます。この頃から、指導者と障害児・者の間に信頼感が生まれます。信頼関係が成り立つと、心を支え合えるようになります。心の支えがいることで新しいことに挑戦したり、困難なことに立ち向かっていく勇気が芽生えます。


2.指導方法

上記したRABC法に基づいたダンスレッスンを行います。極力負担(ストレス)を少なくするため、指導にボディボールを用いたり、音楽を取り入れたりしています。準備運動やストレッチをしっかり行ってから、ダンスに取り組みます。まずは簡単なステップから。次にステップをつなげ、曲のリズムを変えたり、下半身のステップに上半身の手を合わせた動き、足と手で違う動きをしたり、体重移動の感覚など、ダンスを通じて意識の幅を広げていきます。

3.RABCの主だった効果

上記に述べた手順を踏むことにより、現れてくる効果は限りなくあります。もちろん障害の程度や能力のちがいによって効果は異なりますが、すべてのひとにあてはまるのが発汗作用が上がることです。運動をするわけですから、必然的に発汗作用を促し、普段しっかりとプログラムされていない運動程度しか行なわずに過ごしている方の頻尿や重度の障害がる方にみられる大量の澱が減少します。
更に運動によって使っていなかった部位にある筋肉や神経を刺激することで、体力が増進し、代謝があがることで、疾病に対する免疫力が向上します。
また、四肢に麻痺などの障害のある方の場合など、麻痺があるということで正常だった部位にまで、その麻痺が悪影響を及ぼし、生活基本動作すら出来なくなっている方が多くみられますが、そういった方の場合は、麻痺のない部位を正常に戻すだけでなく、麻痺がある部位も脳からの指令が届き、全快するとまではいかないものの、見違えるほど機能が回復していきます。
そして、指導者が利用者の精神的な「支え」になることで、立ち向かう勇気が芽生えます。出来なかったこと、苦手なことを乗り越えた精神は、ひとつのことに夢中になることによって、ひととして強く、そして大きく成長します。その精神的成長は、発作を軽減したり、情緒にみられた不安定さを取り除き、「奇声」「他害」といったよくない行為がなくなり、褒められることが増えることで自信がわきます。
そして、幾多の苦難を乗り越え、ステ-ジという夢の舞台に立つことで、心が高揚し、多くのひとから賞賛されることで「新たな意欲」がわきます。